
●あらすじ『パンドラ』とは? ※ネタバレ注意
港東大学病院で地道に18年も癌の特効薬の研究を続ける冴えない医師・鈴木秀樹(三上博史)は、とうとう全てのがんに効く特効薬を発明した。
その治験者第1号に選ばれたのがガンに侵された少女・水野愛美(谷村美月)だった。同時に水野愛美は殺人事件の疑いをかけられていた。
末期ガンだった水野愛美の体からガン細胞が消えて、同じ病院の医者飯田小夜子(小西真奈美)や大田黒茂行(國村隼)や新聞記者の太刀川春夫(山本耕史)、厚生大臣の深見甚一郎(小野武彦)、刑事の的場真一(柳葉敏郎)らを巻き込み、がんの特効薬『パンドラ』を巡ってドラマが展開していく。
『パンドラの箱』を開けたときに次々と訪れる災厄、最後に「希望」は残されているのか?
●ドラマ『パンドラ』の感想
最初は三上博史演じる内科医鈴木秀樹のキャラクターが強烈すぎるというか、行動に一貫性がなく病的でついていけない感じがしたのですが、周囲の医者や新聞記者や刑事や厚生大臣達が動き出して、見応えあるドラマになってきたと思います。
第6話で鈴木がなぜ急に掌を返したような態度をとるようになったのか?
水野愛美に「君はモルモットなんだ」と言ってみたり、飯田小夜子に緑川医師を「僕たちが殺したんだ」と言ってみたり、それまでの権力に迎合しない医師の立場はどこへ行ってしまったのか?
前のほうの話で、中華料理屋で大田黒茂行医師に一緒に研究を続けてガンの特効薬「パンドラ」を完成させて発表しようと誘われた時も、なぜ鈴木医師は断ったのかよく理解できませんでした。
上手いと思った演出は、柳葉敏郎のアドリブかもしれませんが、第6話で刑事の的場真一が駐車場で車に乗った鈴木と会話するシーン、鈴木が車を発進できないようにドアに手をかけて鈴木に近付いている、あそこはリアルで凄いと思いました。ドラマで刑事役の多い柳葉敏郎だからこそできた演技かもしれません。
これから『パンドラ』の利権を巡ってどのようなドラマが展開していくのか楽しみです。
『パンドラ』は一見すると架空の新薬を発明したSFドラマのようですが、その実態は医療の現場を舞台にした人間の欲望渦巻く人間ドラマです。
●『パンドラ』第6話あらすじ
新薬の研究を守るためには、深見ら政府の指示に従うより道は無いと悟った鈴木。しかし、緑川の忠告に耳を貸さず、愛美にも冷たい言葉を吐き掛けるようになったその変貌ぶりには、小夜子ですら恐怖を覚えた。
一方、新薬開発に関わるすべてが政府によってコントロールされ、殺人事件もがうやむやにされようとしている事が許せない的場と太刀川。ふたりは自らの信念にかけて真相の究明を誓い、一連の出発点ともいえる芝浦の倉庫へと向かった…。
その頃、港東大学病院では記者会見が開かれ、その様子がワイドショーで中継されていた。カメラと記者を前にコメントをする大田黒教授――この模様を病室のテレビで見ていた朋田の前に、朋田の父で朋栄製薬の会長・朋田勝之助が現れる。



